学術集会

第5回 (2008年9月) -終了しましたー

テーマ

問題としての子ども から 存在としての子どもへ いじめ理解を深めるために

日程

2008年9月27日(土)・28日(日)

会場

奈良女子大学記念館

参加費

学会員3,000円、一般5,000円、学生1,000円/懇親会3,000円

参加申込み先

日本子ども学会事務局
【TEL】03-5389-6278 【FAX】03-3368-2822
【E-mail】kodomo-post★bunken.co.jp(★を@に変えて送信してください。)
※一般の方で、事前に申し込まれる方は、こちらの参加申込書をダウンロードしてご記入の上、FAXしてください。

大会推進委員長

浜田寿美男(奈良女子大学教授)

ポスターセッション募集要項はこちら

●開催主旨---------------------------------------------------------

 子ども学は、まだ歴史が浅い。しかし、子ども学がいま登場したのには、おそらく歴史的な理由がある。実際今日ほど子どもが問題になった時代はかつてない。それは子どもの非行や犯罪、いじめや自死、虐待や不登校、学力低下や学級崩壊...など、マスコミを騒がす子ども問題が増えたからではない。むしろそうした問題の背後で、子どもたちの「生きるかたち」に、多くの人がなにかしら不安を感じはじめているからではないか。
 この社会のなかで起こる問題の根は、いつも複合的である。しかし私たちに見えるのは、多くの場合、その問題によって引き起こされた結果だけ。表面に現れたこの結果の背後を掘り下げていけば、そこには深い根がいくつも絡み合っている。なのに、私たちはとかく表面だけを見て、なんとか問題を押さえ込もうとする。熱が出れば解熱剤で熱を下げ、下痢になれば下痢止めでそれを抑える。日常の場面はそれですむかもしれないが、いま子どもたちのまわりで起こっている問題は、そのような対症療法ではすまない。
 かつて子どもは、子ども時代の本番を生きていた。そしてやがて大人になることに夢をふくらませた。しかし、いま子ども時代はおとなになるための準備の時代になった。そして皮肉なことに、子どもたちは、おとなになることを夢見なくなった。ただ、それは子どもの世界がそれだけ楽しいからではない。
 私たちが今回の大会で扱うのは、「いじめ」である。子どもたちの世界で、自死にもいたる陰湿ないじめがはびこっている。それは子どもが変わったからではない。子どもが生きる状況が変わったのである。私たちが求めるのは、単なる対症療法ではなく、子どもの、そして人間の存在の根を洗うことを通して、表に現れ出た問題が、そもそも何であるのかを見つめること。「子ども学」がいまそれとして成り立つ必然性が、そこから見えてくることを期待している。
 
                 大会推進委員長 浜田寿美男(奈良女子大学文学部教授)

●プログラム(詳細PDF)------------------------------------------------

【1日目】 9月27日(土)10:00~17:30

■10:20~

「いじめについて考える意義」
浜田寿美男(奈良女子大学教授・大会推進委員長)

■11:00~

基調講演「いじめから見えてくるもの――社会の問題として」
鷲田清一(大阪大学学長)

■13:00~

ポスターセッション

■14:00~

シンポジウムⅠ「いじめの背景となる子どもたちの仲間関係」
オーガナイザー:麻生武(奈良女子大学教授)
池田曜子(奈良女子大学大学院研究生・近畿大学非常勤講師)
内藤朝雄(明治大学准教授)
土方由起子(元小学校教師・奈良女子大学大学院)
古川まり子(安堵小学校教諭)
その他、高校生など

■17:30~

懇親会

【2日目】 9月28日(日)10:00~16:30

■10:00~

特別講演「子どもたちが言えないけれど、気づいてほしいこと」
大河内祥晴(愛知県西尾市いじめ相談員)
ミニセッション

■13:00~

ポスターセッション

■13:30~

総会

■14:00~

シンポジウムⅡ「いじめを再定義する」
オーガナイザー:浜田寿美男
伊東毅(武蔵野美術大学教授)
土井隆義(筑波大学教授)
内藤朝雄(明治大学准教授)

■16:30

閉会

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