研究会情報
2019年度
第10回目となる今回の子ども学カフェは、わが国の貧困問題に最前線で取り組み、力強い発言をしておられる湯浅誠先生にお願いいたしました。
子どもの貧困は今日の日本社会が抱える最も重要な問題であることは言うまでもありません。日本子ども学会としても、その現状、原因、解決の道筋などについて科学的、実証的な姿勢でアプローチする必要性を強く認識してきたテーマでした。今年、首都大学東京で開催される子ども学会議のテーマが「友だち」であることから、子どもが集い友だちを作る場所であるとともに貧困と関わる場所として「こども食堂」に焦点をあてようと考え、こども食堂の全国組織に講師紹介のお願いをいたしましたところ、間髪いれず、この問題の第一人者である湯浅先生から、じきじきにお話ししてくださるというご返事をいただきました。
こども食堂の現状と展望を知る貴重な機会となります。どうぞ奮ってご参加ください。
【テーマ】: こども食堂の現状とその意味と価値
【講 師】: 湯浅 誠
(社会活動家・東京大学先端科学技術研究センター特任教授・NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ理事長)
こども食堂は、この3年間で全国に3,000箇所程度増えている。制度化・政策化されていない取組みが、なぜこのような広がりを見せているのか、その現状と、こども食堂が地域、社会、そして子どもの貧困問題に対して持っている価値を考えます。その際、しばしば誤解されているように、こども食堂が「貧困家庭の子どもを集めて食事させているところ」ではなく、地域交流拠点と子どもの貧困対策の2本足で立っているものであることに留意します。さらに、東日本大震災、SDGsとの関連、国の制度との関連についても考察できればと考えています。
【日 時】 | : | 2019年4月20日(土)13:00~15:00 |
【場 所】 | : | 慶應義塾大学(三田キャンパス)第1校舎2階、124番教室 |
【参加費】 | : | 会員・学生500円、一般 1000円 |
【定 員】 | : | 50人(事前予約をお願いします) |
【予約・お問い合わせの連絡先】:
4月18日(木)までに、お名前、ご所属、連絡先を明記の上、上記までメールでお申込みください。メール件名は「子ども学カフェ申込み」としてください。
誰でも自由に参加できるオープンな場ですので、日本子ども学会の会員の方はもちろん、ご関心のある方をぜひお誘いになってお越しください。学生も大歓迎です。