研究会情報

2015年度

日本子ども学会主催「子ども学カフェ」第6回講演会 (終了しました)

日本子ども学会では、学術集会以外にも会員の交流の機会を増やし、もっと頻繁に情報を交換し、学び合い、子ども学について語り合いたいという会員の声を受け、2012年度より毎年「子ども学カフェ」を開催しています。
第6回にあたる今回のカフェでは、本学会理事であり、わが国の児童心理学・発達心理学の世界で指導的立場で活躍されている内田伸子先生に、最新のデータに基づいた子育ての科学についてのお話をうかがいます。ぜひ奮ってご参加ください。


【テーマ】: 子育てに「もう遅い」はありません~どの子も育つ共有型しつけのススメ~
【講 師】: 内田 伸子
     (十文字学園理事・十文字学園女子大学特任教授、
      筑波大学客員教授、お茶の水女子大学名誉教授)

我が子を他の発達の進んだ子と比較し、あせってしまう親が多くなっています。発達がゆっくりな子ども、はやく進む子ども、行きつ戻りつする子ども、おまけに気質の個人差や性差もあるのです。発達心理学や脳科学の知見に基づき個人差の秘密を探ります。また、これまで私どもはリテラシー獲得に及ぼす文化・社会・経済要因の影響について明らかにするために3つの調査(①日韓中越蒙国際比較短期縦断調査、②親子の会話についての家庭訪問調査、③23歳~27歳の成人した娘・息子2、3名を育てた家庭を対象にしたウェブ調査)を行いました。調査の結果、第1に学力格差は経済格差を反映しているわけではない、第2に、子どもは遊びを通して「楽習」する、第3に、親や保育者は、子どもの主体性を大事にした関わり方やしつけをすることによって、子どもの学力基盤力の自律的思考力や創造的想像力が育まれることが明らかになりました。この結果を踏まえて親や保育者は、子ども一人ひとりに寄り添い、子どもの主体性を大事に、子どもといっしょにいられる時間を大切に、子育てを楽しんでほしいという提案をいたします。


【日 時】: 2015年12月19日(土)13:00~15:00
【場 所】: お茶の水女子大学文教1号館1階大会議室(←いつもとは違う場所です)
【参加費】: 会員・学生500円、一般 1000円(当日お支払いください)
【定 員】: 60人(事前のご予約をお願いします)


【予約の連絡先】:
【お問い合わせ】: 03-5428-1180(安藤研究室)


12月18日(金)までに、お名前、ご所属、ご連絡先を明記の上、上記までメールにてお申込みください。メール件名は「子ども学カフェ申込み」としてください。


誰でも自由に参加できるオープンな場ですので、日本子ども学会会員の方はもちろん、ご関心のある方もお誘い合わせのうえ、多数のご参加をお待ちしています。学生・大学院生も大歓迎です。




日本子ども学会主催「子ども学カフェ」第5回講演会(終了しました)

日本子ども学会では、学術集会以外にも会員の交流の機会を増やし、もっと頻繁に情報を交換し、学び合い、子ども学について語り合いたいという会員の声を受け、2012年度より毎年「子ども学カフェ」を開催しています。
第5回にあたる今回のカフェでは、本学会理事であり、2015年10月に開催される第12回日本子ども学会議(日本子ども学会学術会議)の大会長を務められる中井昭夫先生に、子どもの不器用さ、協調(運動)と発達障害との関連についてお話を伺いました。中井先生は、小児科専門医・臨床発達心理士として発達障害や子どものこころ、子どもの睡眠の問題に関する診療を行いながら、国際発達性協調運動障害(DCD)研究学会の日本代表委員として、子どもの不器用さ、発達性協調運動障害に関する国際共同研究や啓発活動に取り組んでいらっしゃいます。


【テーマ】: 不器用な脳 ~協調からみた発達障害~
【講 師】: 中井 昭夫

    (兵庫県立リハビリテーション中央病院 子どもの睡眠と発達医療センター) 


いわゆる「ぶきっちょ」と呼ばれる子どもたちが約6~10%います。「不器用」は「協調Coordination」の稚拙さの一般的な表現です。「協調」とは視知覚・固有覚・位置覚などの入力から出力までの重要な脳の機能ですが、我が国では、子育て・保育・教育現場はもとより、医療・療育現場においても「不器用」が「脳機能」である「協調」の発達の問題であるという理解や認知が低く、結果、適切な支援や研究が進展しない状況にあります。一方、発達障害に「不器用」や感覚の問題など身体機能障害を伴う例は多く、当事者研究からもその重要性が指摘されています。近年の脳科学研究から「社会性」と「協調」両者に共通の神経基盤の存在も推測されています。現在、複数の国際共同研究により国際的評価・診断方法の開発や研究を行っていますが、協調など身体性と社会性など発達障害の中核症状との関連について検討することで、新しい概念の提唱、科学的介入や支援に繋がるものと考えています。


【日 時】:2015年5月9日(土)12:30~14:30
【場 所】: 慶應義塾大学(三田キャンパス)西校舎棟1階、513番教室
【参加費】: 会員・学生500円、一般 1000円




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