リレートーク
第6回 東京未来大学こども心理学部こども心理学科
川原 正人
東京未来大学こども心理学部の紹介
東京未来大学こども心理学部は2007年に設置され、今年度10年目を迎えることとなりました。未来を担う子どもたちの健全な成長・発達・学びを促すため、高度な専門的知識・技能と豊かな人間性を併せ持った、社会に役立つ「技能と心の調和」した人材の育成を目的としています。保育士や幼稚園教諭、小学校教諭をめざす「こども保育・教育専攻」と、教育・福祉業界や一般企業でも広く活躍できる心のスペシャリストを育成する「こども心理専攻」の2つの専攻から構成されています。
こども心理学部は「こども」を学部名に冠しているように、将来子どもに携わる職業に就きたいと考えている学生が多く在籍しています。また、各方面からのご支援のおかげをもちまして、卒業生がさまざまな分野において活躍し始めたところです。
東京未来大学の「子ども学」
本学では「子ども学」という授業が開設されており、こども心理学部の学生が1年生で履修する必修科目となっています。本学の「子ども学」は、現代社会に生きる人間の諸問題を「子ども」をキーワードとして読み解いていくということを狙いにしています。具体的には、毎年10名を超える教員がさまざまな専門分野から話題を提供し、子どもを学際的な視点から理解するというスタイルをとっています。全ての人間は子どもから始まるという立場に立って、子どもや子どもを取り巻く社会が抱えるさまざまな問題に対して、具体的かつ有効な実践方法を考えていくための基盤となる授業となっています。
「子ども学」は非常にチャレンジングな授業と言えるかもしれません。子どもについてそれぞれに専門性を持った教員が、これから子どもについて深く学び始めようという学生に最先端、最前線のトピックを伝えようというわけですから!学生にとっても教員にとっても刺激的な時間になっていることと思います。
実践的な学び
「子ども学」をはじめ、さまざまな授業を通じて子どもについて学んでいくわけですが、当然のことながら教室の中だけで真に子どもを理解することはできません。実際に子どもと触れ合ってはじめて、子どもの視点を理解し、子どもの心に寄り添うことができるようになると言えるでしょう。もちろん、実習授業やボランティア経験によっても理解が深まりますが、それら以外にも本学に特徴的な学びの場がありますので、そちらを紹介したいと思います。
本学の学園祭は「未来祭」と呼ばれ、毎年6月に開催されています。大きいとは言えないキャンパスですが、近隣からたくさんの子どもたち、ご家族が来てくださり、普段とは違ったにぎやかさに包まれます。そこでは、さまざまな年齢層の子どもが楽しめる催し物やご家族がちょっとひと休みできるスペースの運営など、今まで学んできたことを生かし、おもてなしができるよう知恵をしぼっています。何より大事なことは、子どもやご家族に楽しんでもらえることを学生、教職員ともども喜びに感じられることだと思います。「やってよかった、楽しかった」と感じたことが「もっとよくしていこう、勉強しよう」というモチベーションを生み出し、さらにそれが地域貢献や研究につながっていく、こうした活動も実践的な「子ども学」と言うことができるのではないでしょうか。
開設10年目という節目を迎えるにあたり、これまで以上に「子ども学」を通して社会に役立つ人材を育成し、貢献できるよう努力して参りたいと思います。
東京未来大学こども心理学部こども心理学科
住所:東京都足立区千住曙町34-12
HP:http://www.tokyomirai.ac.jp/faculty/child/